保育士が辛いと感じるとき嬉しいと感じるとき

社会に貢献できる役割として

2017年05月03日 10時03分

体験談1

『私が勤める保育園では、毎月1回「地域とのふれあい」行事があります。この行事を通して園児たちの成長をしっかりと感じることができ、たいへん嬉しく思っています。年末には毎年お年寄りの方をお招きして「むかしあそびをしよう」というイベントをしています。お年寄りから昔遊びを教えてもらうという5歳児さん対象のものです。
 
コマ回しをお年寄りが一生懸命に教えていただくのですが、ほとんどの子どもが未経験ですのでその時間内にはうまくできません。でもその中に二つの嬉しさを感じています。
その一つが「ふれあう」ということです。おじいちゃん、おばあちゃんとその孫さん、曾孫さんという関係です。それぞれが普段なかなかふれあえないという人もおられますからみんなが笑顔なんです。
 
また、当日教えてもらった昔遊びをお家で実践しているという子どもさんもいるのです。お家の方が「あのおじいちゃん、上手にしてたよ、と言うんですよ。私も久しぶりだったこともあってうまく行かないので困りました。」という思いを言ってこられたこともあります。それだけ「地域とのふれあい」行事は意味があって、私もいつも参加して楽しんでいます。』
 

ポイント1

お年寄りと園児とのふれあいのよさは、高齢化社会におけるお年寄りの生きがいにもつながり、園児にとっても貴重な保育のための人材になっています。このような交流は、今後も増えていくことでしょう。保育士さんは、準備をしたり、当日の安全確保をしたりたいへんでしょうが、社会貢献という意味でもやりがいがあり、嬉しく思える瞬間になります。
 

体験談2

『私は今の保育園で3年目になりますが、すごく社会貢献ということを実感しています。私は特異な経験をしました。虐待に関わったのです。保育中に鉄棒で遊んでいたときのことです。Aちゃんが鉄棒にぶら下がったときに、お腹や背中に小さなあざのようなものを見つけたのです。いつも物静かなAちゃんは何も言おうとしません。すぐに園長先生に報告をして指導を仰ぎました。
 
保護者の方に「どうされたんですか。」と聞くことになり、翌日そのように聞いてみました。保護者の方の返答は「お兄ちゃんがつねって・・・」でした。その後も確かめることを続けましたが、その後はそのようなことはありませんでした。あのあざは、お兄ちゃんから受けたものだったかはわかりませんが、Aちゃんが以前に比べて元気になったようにも思えます。一過性のものだったかもしれませんが、私がお話したことでAちゃんが少しでも元気になってくれたことを嬉しく思っています。』
 
ポイント2
社会貢献ということでは、この方の経験からもわかりますように、非常に重要な役割を果たさなければならないのです。特に「虐待」や「いじめ」は、「児童虐待の防止等に関する法律」の中に、子どもに関わることの多い保育士等には、早期発見の努力、通告の義務があるのです。
 

体験談3

『Aちゃんの保護者の方からこんな相談がありました。「私がママ友の集まりに参加しないからと言って、同じクラスのママ友たちから除け者にされて、ライン(ママ友の中のお一人から聞いた)などでうちの子の悪口を言いふらしている人がいるんですが、なんとかしてもらえませんか。」困りましたよ。保護者対応の大切さについては学んできていましたが、こんなケースのことは学んでなかったからです。
 
先輩の先生にも相談しましたが、「ほおっておくことが一番だよ」というお答えでした。ほおっておくことは簡単ですが、私の性格上、そうもいきませんでした。保護者会がありましたので、私は思い切って「ある保育園で・・・」という話をさせてもらいました。ラインで中傷するような書き込みが大きな事件になったというお話です。
 
その時には、お母さん方はいつになくシーンと聞いてくださったように思ったのですが、終了後にAちゃんのお母さんから「ありがとうございました。なんだか胸のつかえがとれたようです。」と言っていただいたのです。その後もラインでAちゃんのことが書かれることがなくなったようです。私ができることはできる限りしていこうと思いました。』
 

ポイント3

保育士には、保護者の方の相談役という仕事もあります。その対応を上手に行えば、信頼、感謝を得ることができるのです。保護者と良好な関係を持てば、子どもの成長を共有でき、とても嬉しいものです。社会への貢献はいろいろとたいへんなことですが、毎日の保育へのやる気と活力へとつながるものですよ。