保育士が辛いと感じるとき嬉しいと感じるとき

子供同士のトラブル!

2017年03月31日 08時24分

体験談1

『園児同士のトラブルは辛く、毎日悩む日々が続きます。AちゃんとBちゃんは仲良しなのですが、突然けんかを始めます。ある日のこと、「歌遊び」でみんなが楽しくしているときのことです。「おれ知ってるわ!」とAちゃんの大きな声が聞こえてきて、Bちゃんが泣いています。それもおでこをけがして、血が出ているではありませんか。
 
けがは、切り傷は大したことはなかったのですが、こぶができていたのです。Aちゃんが使っていた鍵盤ハーモニカでBちゃんをたたいてしまったのです。歌とは全く関係のないことで言い合いになったようです。念のために病院に行き、Bちゃんの保護者の方に事情をお話し、Aちゃんに謝ってもらうことで許してもらうことになったのですが・・・
 
事情を聞いて、たたいたAちゃんに謝らせようとするのですが、頑として「悪くない」と言い張るのです。辛いですよ。どうすればいいのだろうって。その時私はもうすぐ主任になるようなベテランの部類でしたから、自分で判断しなければならなかったので余計に辛かったのです。Bちゃんの保護者の方にAちゃんに謝ってもらうように言った以上、うやむやにはできません。
 
Aちゃんの保護者の方にも来園いただき、事情を話しました。そこでまた辛い一瞬がやってきました。「うちの子に話を聞いたら、Bちゃんからたたいてきたから謝らない,
と言うんですよ。けがをさせたことは悪かったと思いますが、うちの子がけがをしていたかもしれないじゃないですか。」と言われてきたのです。頭が真っ白になった瞬間です。
 
2日後、結局両方の保護者の方に無理を言って、園長室で、園長先生も交えて話すことになり、私の監督不行き届きをお詫びし、AちゃんとBちゃんのお互いが謝るという形で解決しました。』
 

ポイント1

保育士が辛いと感じる瞬間、頭が真っ白になる瞬間が3つありますね。
  1. ・Bちゃんがけがをした瞬間
  2. ・Aちゃんが「悪くない」と言い張った瞬間
  3. ・Bちゃんが先にたたいたという新事実が分かった瞬間
 
こんなに大きなことにまで発展するとは思ってもみませんね。このようなトラブル対応も、保育士にとっては重く辛い仕事の一つなのです。園児の対応だけではなく、親権者である保護者への説明と連絡も重要な仕事です。この例のように、2日後には解決されたのでよかったですが、保護者が納得しなければ、いつまでも尾を引きます。その間保育士は辛い日々を送らなければなりません。
 
園児同士のトラブルはよく起こりますが、大切なポイントとして次の4つのことが考えられます。
  1. ・先生が見ていなかった場合、トラブルが起こったとき周りの子にしっかりと聞くこと(園児ですから詳しいことはわかりませんが、概要はつかめると思います)
  2. ・先生の立場がどうであれ(主任さんであっても)首から上のけがについては、上の先生や園長先生に、すぐに報告し、自分で判断することのないようにすること
 
  1. ・病院には保健担当の方が行くようにし、当該の先生は園長先生らと、園児対応や保護者対応について協議するようにすること
  2. ・決して、Aちゃんの保護者とBちゃんの保護者が、直接言い合うようにはしてはいけないこと

園児同士のトラブルは、保育士を辛くさせます。解決が長くなるほど辛さを引きずります。上記の「大切なポイント」4つ目の保護者同士が直接言い合うようにすることは、絶対にしてはいけません。トラブルを起こした園児の保護者同士がもめたりすると保育士はその仲介役になり、そうなってしまうと、保育士に非がなくても、保護者と気まずい関係になってしまうのです。それまで築いてきた良好な関係がくずれてしまうのです。
 
このように、トラブル対応に出くわしたときには多くの時間を費やします。そのために、本来行う仕事が、対応後の夜でないとできなくなるのです。夜遅くまで仕事をし、仕事を持ち帰る、十分な睡眠が取れないままに朝、次の勤務を迎えるという辛い毎日になってしまいます。